■ ID | 550 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 生理活性作用機序の異なる農薬による単細胞緑藻クラミドモナスの鞭毛再生のパターン化 |
■ 著者 | 田中仁志
埼玉県環境科学国際センター 清水優 富山大学 西村修 東北大学大学院 中村省吾 富山大学 |
■ 出版元 | (社)日本水環境学会 |
■ 出版年 | 2007 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第41回日本水環境学会年会、平成19年3月16日 |
■ 抄録・要旨 | クラミドモナス(Chlamydomonas reinhardtii)は細胞先端の等長な2本の鞭毛(長さ10-15μm)を使って遊泳する単細胞緑藻である。鞭毛は細胞運動や物質輸送など生物にとって重要な細胞器官であり、その構造(9+2構造)はほとんどの真核生物で共通である。クラミドモナスの鞭毛は機械的に切断すると、直ちに再生が行われ、約4時間で安定した長さに再生される。
本研究では、生理活性作用機序が異なる5種類の農薬(除草剤及び殺虫剤)によるクラミドモナスの鞭毛再生への影響を調べるとともに、鞭毛切断した細胞を農薬に暴露して、1時間及び4時間後の鞭毛再生長を比較し、暴露農薬ごとに鞭毛再生のパターン化について検討を行った。その結果、鞭毛再生が切断前の半分の長さで再生が止まるパターンや再生した後縮むパターンなど、暴露した農薬ごとに特徴的な5つの鞭毛再生パターンが見られた。
本研究により、クラミドモナスの鞭毛再生のパターン化により、農薬が単独で存在する場合には、その物質を推定できる可能性が示唆された。 |
■ キーワード | クラミドモナス、鞭毛再生、農薬 |
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